五十肩になりやすい人とその理由

 

炎症が起きやすい人が五十肩になる

五十肩とは何か?】のページでお伝えしたように、五十肩の正式な診断名は「肩関節」の「周囲」に「炎症」が起きている状態を表す肩関節周囲炎です。

 

つまり、炎症がこの病気の本態になります。

 

炎症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入した際に起きる免疫反応や、擦り傷や打撲・捻挫などの怪我をした際に起きる体の組織の修復過程で起きる反応を言います。

 

このことから、五十肩(肩関節周囲炎)の場合の炎症とは肩周りの組織が傷ついてしまい、それを修復するための反応と言えます。

 

つまり、肩周辺の組織が傷ついている人や炎症が起きやすい人が五十肩になりやすいと言えます。

 

そして実は医学的にも

①姿勢が悪い方は五十肩になりやすい

②ある食品を好む方は五十肩になりやすい

ことがわかっています

 

「肩に負担をかけるって何だろう?」

「なんで姿勢が悪いと五十肩になるの?」

「炎症が起きやすい食品って何?」

こんな疑問があれば、次の文章も読み進めてみてください。

 

①五十肩になりやすい姿勢

五十肩になる方のほとんどは猫背になっています。

実は猫背になるとさまざまな問題が生じるのです。

 

簡単に言えば…

①猫背だと肩関節の土台である肩甲骨の動きに制限がかかります

②その状態で肩を動かすと肩に負担がかかります

③負担が限界に達した際に炎症が起き、五十肩に発展します

④炎症後、組織が硬くなって動かなくなります

 

このように五十肩は肩に急激に強い負荷をかけたからと言ってなるわけでもなく、負担の蓄積によって発症することが多いようです。

 

五十肩にお悩みの方の多くが、最初は肩まわりの違和感から始まり、徐々に痛みや可動域制限が本格化することからもこのようなことが考えられます。

 

以下の動画では五十肩のあなたが姿勢を良くする理由・メリットをお伝えしています。この機会にぜひご覧ください。

 

 

 

②五十肩になりやすい食事

五十肩に食事が関係するなんて驚かれたかもしれません。

 

しかし、食事は体を作る栄養素を摂取する行為です。

摂取しているものが体にとって悪いものであれば組織が十分に作られなかったり、組織が脆くなりやすくなったりして炎症が起きやすくなります。

 

医学的な知識と私の経験から、五十肩になる方が好む食品・飲料の例として以下のものがあります。

 

①白米・小麦粉など精製された炭水化物

②甘いもの(糖質)

③揚げ物などの油や古くなった油(過酸化脂質)

④お酒

⑤食品添加物

 

もちろん個人差はありますが、これらの食品は体に炎症を起こしやすくすることが知られています。

 

将来的なことを考えればこのような食品・飲料の摂取を完璧は難しくとも控えたり、避けたりすることで、五十肩の治癒を早めたり、再発を防止したり、他の不調を予防できるかもしれません。

 

このように食事を考えることで、いわゆる生活習慣病の予防にもつながります。逆にこれらの疾患がすでにあれば炎症を起こしやすい状態にあると言えます。ご自身の健康を考えながらできる範囲で意識してみてください。

 

以下に一例として、糖質の害・お酒の害についての動画を掲載します。お時間のある時にご覧になってください。

 

●糖質の害の動画

 

●お酒の害の動画

 

 

五十肩になってしまったら

このページをご覧の方はすでに五十肩でお悩みだと思います。

「姿勢だの食事だの言われても今更…」と思われるかもしれません。

 

しかし、ご安心ください。

ほとんどの五十肩は対応を間違えなければお悩みを解消できる病気です。

 

五十肩のほとんどは日頃の姿勢や体の動かし方、食事などの生活習慣からじわじわと炎症が起きるため、回復も長期戦になりやすい病気でもあります。

 

そして、長期戦になりやすいということは発症から完治まで体の状態の変化が著しいということです。

 

そのため、現在のお体の状態に合わせたケアを行っていかないとなかなか良くならないばかりか、かえって状態が悪化してしまうこともあります。速やかに五十肩を良くするためには<現状の把握>と<適切な対応>が必要なのです。

 

ぜひ、【五十肩を良くするための知識と考え方】のページもご覧ください。

 

五十肩の基礎知識メニュー

▶︎そもそも五十肩とは何か?

▶︎五十肩になりやすい人とその理由

▶︎五十肩を解消するための知識と考え方

▶︎就寝時や明け方に肩が痛む夜間痛の原因と対策