五十肩を解消するための知識と考え方 |
【五十肩になりやすい人とその理由】のページで、五十肩になりやすい人の特徴として
①不良姿勢(主には猫背)
②炎症を起こしやすくする食事の嗜好・習慣
があることをお伝えしました。
そして、五十肩は長期戦になりやすく、発症から完治まで状態が変化するので、現状の把握と適切な対応が大切だということもお伝えしました。
残念ながら病院や治療院に行っても良くならなかったり、ネットでみたストレッチをしてかえって状態が悪化してしまったりしている方も多くいらっしゃいます。
このページでは五十肩になってしまったあなたに①現状を把握していただくこと、②現状に合わせて対策を知っていただくことを目的として作成いたしました。
少し長くなりますが、五十肩の苦しみから解放されるため、一緒に五十肩について学んでいきましょう。
この後に五十肩を解消するための知識と対策を文章に書き起こしておりますが、動画でも学べるように貼り付けておきます。動画でも文章でもお好きな方をご覧ください。
●五十肩の基礎知識
●五十肩には3つの病期がある |
五十肩は長期戦になりやすいとお伝えしましたが、発症からの完治までを3つの時期(病期)に分けて捉えることができます。
五十肩の病期は①炎症期、②回復期、③慢性期に分けられます。
次からこれらの概要と特徴、おおよその期間、病期ごとの対策を順番にみていきましょう。
①炎症期 Freezing phase |
【概要と特徴】
文字通り炎症が起きている時期であり、痛みのピークとも言える時期です。
この時期には痛みが強すぎて可動域制限が生じています。
「夜や明け方に痛みがあって起きてしまう」
「ふとした瞬間に激痛が走ってうずくまる」
「痛みがあって動かすなんてムリ」
など、主に痛みに関するお悩みが多い時期です。
【おおよその期間】
論文などによって違いがありますが、発症から2週間以内とするものもあれば、最長で発症から6ヶ月とする論文もあります。
そもそも五十肩は発症日が曖昧なことが多いです。
肩周りの違和感から始まり、徐々に炎症が本格化して痛みと可動域制限が生じる傾向があります。
そのため、論文によっても期間にこれだけの開きがあるのだと思われます。
炎症が生じてからどれだけ持続するかは
①発症後に肩に負担をどれだけかけているか
②肩の周囲組織の損傷程度
③全身の栄養状態
④基礎疾患(生活習慣病)の有無
などが関わっていることが考えられます。
個人的な経験則ではありますが、痛みが本格化してから1ヶ月〜1ヶ月半もすれば痛みのピークは落ち着くことが多いですが、それ以上痛みが落ち着かない場合は上記①〜④など何らかの問題がある場合が多いです。
【炎症期の対策】
この時期は炎症が強いため、積極的に肩を動かすことは勧められません。積極的に動かすことでかえって炎症を強め、回復に時間をかけてしまうこともあります。
そのため肩に関しては安静にし、姿勢の改善を目的とした全身を整える施術を受けることやエクササイズを行うことをオススメしています。就寝時や明け方の痛み(夜間痛)も生じる時期でもあるため、就寝時の肩の保護を目的とした工夫を行う時期でもあります。
また、病院では痛み止めの注射(ステロイド注射)を行うこともあり、劇的に効くこともありますが注意が必要です。このような注射で炎症を抑えることができると痛みも引きますが、組織の修復そのものが終わっているわけではありません。
そのため、「痛みがなくなった=治った」と思って肩を動かすと、中身はボロボロのため再度炎症が起きることがあります。痛みがない=治ったではないことを知っておいてください。
炎症期の対策としては以下のようものがありますので、ぜひご覧ください。
●炎症期におすすめの体幹エクササイズ
●夜間痛のメカニズムと対策
②慢性期 Frozen phase |
【概要と特徴】
この時期になると痛みが少しずつ落ち着いてきますが、炎症を起こした組織が硬い組織に置き換わっているため可動域制限を感じる時期になります。
「痛みは少し楽になったけど動かない」
「ズボンの上げ下ろしや下着など着替えがつらい」
など、痛みと可動域制限を原因とするお悩みが多い時期です。
【おおよその期間】
慢性期は炎症期から徐々に移行するので、炎症期がどれだけ続くかによって期間は個人差があります。
教科書的には発症から炎症期を経て6ヶ月くらいまでとされています。
【慢性期の対策】
徐々に炎症が落ち着いてくるので少しずつ肩を動かすエクササイズを始める時期です。
しかし、この時期にも注意点があります。
炎症が起きた直後の組織は硬い組織に置き換わっていますが、十分な強度がありません。
表現がむずかしいですが、硬くてもろい組織になっています。
痛みが落ち着きつつも、繊細な状態にあるこの時に勢い余って動かしすぎるとまた炎症が起きてしまいますし、逆に安静にしすぎると組織が脆いままになってしまいます。
この組織を十分な強度を保ち、かつ柔軟な組織にしていくためには積極的かつ慎重に肩を動かす必要があります。
また、炎症期を経た慢性期では痛みがあった経験から筋肉が緊張しすぎていたり、血行不良が生じていたりして痛みの原因が複数あります。
そのため、筋肉を緩めていくアプローチや血行を促すようなアプローチが必要になってきます。
慢性期の対策としては以下のようものがありますので、ぜひご覧ください。
●五十肩で必ずチェックするポイント
●肩口をほぐすマッサージ
③回復期 Recovery phase |
【概要と特徴】
この時期になると痛みはほとんどなくなり、硬くなった組織をストレッチしていって可動域制限を解消していく時期になります。痛みから解放されていくので、精神的にも落ち着いてくる方が多いです。
「あともう一息可動域を広げたいな」
「もうちょっと動けば洗濯物を干すのが楽になるな」
と可動域の問題が残りつつも、徐々に希望を口にする方が多くなる時期です。
【おおよその期間】
慢性期から徐々に移行します。
教科書的には発症から6ヶ月以降で、最長で2年くらいとされています。
個人的な経験則で言えば、これまでの炎症期・回復期に適切な対応ができていれば速やかに回復期に以降し、発症から6ヶ月〜10ヶ月程度で完治または日常生活で支障がないレベルまで改善されることが多いです。
*ただし、完治までの期間は個人差があります。
【回復期の対策】
慢性期から引き続き肩の可動域を広げていきますが、ストレッチなどが中心になってきて、必要に応じて筋トレなども行っていきます。回復期になると組織も十分な強度になってきているので、余程無理をしない限りは痛みが増悪することはありません。
唯一注意点をあげるとすれば、関節可動域は左右差がないくらいまで改善した方が良いでしょう。
「生活で困らないから…」という理由で可動域制限が残ったままにしておくと、わずかな可動域制限のために体に負担がかかり、最悪の場合は五十肩の再発ということもありえます。当院では、しっかりと最後まで肩の状態を整えられることをオススメします。
回復期の対策としては以下のようものがありますので、ぜひご覧ください。
●うつ伏せでできる肩のストレッチ
●横向きで行うストレッチ
●五十肩のポイントは現状の把握と適切な対応 |
ここまでお読みいただき、五十肩を解消するための知識と考え方は身に付きましたでしょうか?
このように病期に合わせた対策を適切に行えば、五十肩は速やかに完治に向かう病気です。
ぜひ、何度も見返していただき、ご自身の現状の把握と対応について見直してみてください。
しかし、セルフケアなどが自分でできるようになるまではプロの力を借りるのが安全でしょうし、早いと思います。いつでもご相談を受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
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●五十肩の基礎知識メニュー |
●整体院すいっちのご紹介 |
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